シチリア風のカポナータ
- tomomi shinohara
- 2020年9月19日
- 読了時間: 2分

昨夏、齢90を越えたローマのマンマ、コスタンツァの会いに行きました。
30年もむかし、私が留学前に、京都でイタリア語の勉強をしていたときの先生のお母様で、ローマに留学中は本当に家族の様なつきあいをさせてもらっていたのです。料理が上手で彼女から教えてもらったイタリア料理のレシピは、いったい幾つにのぼるでしょうか。
今もローマに行くときはモンテヴェルデ地区の閑静な一画にある家を訪ね、一緒の時間を過ごします。昨夏私たちを招いてくれた日のごちそうは、生地から手作りしたピッツァとシチリア風のかポナータ。デザートはトニーのジェラート(ローマで一番美味しいと評判のジェラッテリアです)。ワインに食後のリモンチェッロも頂いて、午後のひと時を過ごしたのでした。
“ともみ、シチリア風のカポナータは、炒めるんじゃなくてひとつひとつ素上げにするんだよ。だから味が凝縮して美味しいの”そう言って何度もおかわりを進めてくれた彼女の出身はシチリアのカターニャ。


コスタンツァが亡くなったと娘のヴィヴィアーナが連絡をくれたのは、私たちが帰国してふた月ほどしてのことでした。 それ以来カポナータを作るときは、彼女を想いながら必ずひとつひとつ野菜を素揚げにしています。手作りのリコッタチーズもそえて。
今回使用した器はこちらです

白釉マンガンボール
径 21.5cm/ 高さ 7.5cm
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